ライターのアキです!
アキ
英語では Time and Materialというらしいです
気になって色々なIT企業を調べてみると、「脱人月商売、次はサービス型へ」と多くの企業がうたっていました。
アキ
というわけでこのページでは元SE(システムエンジニア)の西野さんに、SEの仕事と人月商売、そしてサービス型について、現状をうかがいます!
アキ
その時に、エンジニアのキャリアを考えるなら、「請負型でもWEB系でもない、第3の強い商売がある」とうかがいました。
アキ
「強烈な自社サービス」というヒントと、「グーグル、Facebook、NTTデータの営業利益率を調べる」という宿題だけをもらいました。
アキ
アキ
アキ
マーケター西野
満員電車を逃れるようにしてSEを辞めた西野です。
よろしくね。
アキ
マーケター西野
元請けなら、給料は悪くない。
働き方も最近は良くなってきている。
でも、やっぱり仕事の中身と、将来性を考えて辞めた!
アキ
マーケター西野
本業はアフィリエイトとWEBマーケティングなんでね。
アキ
マーケター西野
アキ
マーケター西野
では、後で人月と、第3の商売のサービス型について話すことにしよう。
アキ
目次
IT業界の単価「人月」の意味とは
アキ
人月とは工数とSEの人件費
マーケター西野
人月とは、ひとりのエンジニアが一ヶ月働いた成果物に対して、1ヶ月分の工数賃を支払う商売のことだ。
例えばエンジニア一人当たりの人件費が月80万円かかるとする。
クライアントからは、プロジェクトに投入する人数×単価分を報酬として貰う。
「あるシステムを作るのに5人月ぶんかかる」が意味することは、1人が5ヶ月仕事をして完成すると言うこと。
もし1ヶ月で仕上げるなら、5人がかりで取り組めば良い。
どちらにしても、ひとり1ヶ月分の仕事量×5人で終わるプロジェクトだ。
会社の収入は、80万円×5人=400万円になる。
マーケター西野
アキ
マーケター西野
その通り。
マーケター西野
人数には人件費がかかるので、ひとりの月あたりのコストを人月と呼ぶわけだ。
マーケター西野
このプロジェクトに参加するエンジニアの生産性と時間で決まるんですね。
アキ
マーケター西野
つまり、SIerはクライアントから人月単価を貰い、会社の間接費など経費を差し引いて、SEの給料が計算されるわけだ。
請負SEの仕事は人月商売
マーケター西野
請負型の仕事は、人月商売だということですね。
アキ
マーケター西野
人数を投入して仕事をすれば、収入が保証されるんですよね?
アキ
マーケター西野
このビジネスにはメリットとデメリットがある。
IT業界人月商売のメリット
マーケター西野
プロジェクトの遅延や追加作業など大きなトラブルがなければ会社の取り分である利益も保証される。
予算も業績計画も立てやすそうです。
アキ
マーケター西野
会社の収入は、クライアントとの契約が全てだ。
一旦契約が済めば、後でクライアント都合の変更でもない限り、SIerが考えるべきは自社のコストだけ。
コストとは、開発にかける人件費がメインだ。
後はPCなどの備品などの間接費や、ライセンス・ソフトウエアなどの原価もあるが、長くなるのでこれは省こう。
マーケター西野
アキ
IT業界人月商売のリスク
マーケター西野
クライアントと直接契約しているSIerは常にこのリスクを背負っている。
マーケター西野
SEの給料を保証し、いざという時の責任は会社が負うための仕組みとも解釈できる。
アキ
マーケター西野
- 人月とはひとりのエンジニアがひと月で行える生産性と単価
- 人月商売は投入した人数に対して安定した収入を得られる
- 月数十万円の人月単価から会社は取り分が引かれてSEの給料になる
それでも人月の請負SEが仕事も給料もキツい理由
そこで次はSIerのSEの働き方についてうかがいたいです。
アキ
アキ
マーケター西野
まさにそう。
マーケター西野
働き方でキツくなる理由は主に、この3つの理由があるだろう。
- 予算の制約
- 人手不足
- プロジェクトの異動・派遣・常駐
予算の制約
マーケター西野
例えば流通会社が消費税が変わるのに合わせて会計システムを変更したいのに、消費税の増税日に間に合わなかったら大事だろう?
アキ
マーケター西野
その場合、会社からすれば、なるべく人件費を抑えて、今いる人材で働いてもらうしかない。
SEの人手不足
マーケター西野
誰でもすぐにエンジニアになれるのなら良いのだが、プログラミングも、データベースも、インフラ構築も、セキュリティも高度な知識や技術が求められる。
アキ
マーケター西野
それでも省力化やデータ活用などでシステムの需要はかなり増えているのに対して、人材が少なすぎるので今いるエンジニアだけで頑張るしかない。
マーケター西野
アキ
マーケター西野
プロジェクトの異動・派遣・常駐
マーケター西野
まあ、嫌なプロジェクトに長年いるのも大変だがな。
マーケター西野
全国を飛び回ってプロジェクトに参加し、その時は転勤かマンスリーマンションに住み込み、プロジェクトが終われば別のエリアへ、ということは良くある。
クライアントとの調整ならまだしも、開発などの業務なら、PCさえあればどこでもできるような気もするんですが…
アキ
マーケター西野
マーケター西野
しかしそれだけではまかなえないので、多くのベンダ会社から多くのエンジニアを集めて一括作業をする。
その時に声がかかるのがSIerだ。
マーケター西野
また、クライアントのシステムを取り扱う以上、クライアント先でなければわからない事もあるし、またセキュリティの問題で外部にデータを持ち出しできないという制約があるからだ。
マーケター西野
これは就職や転職する前に、ぜひ知っておいて欲しい現実だ。
出張やあちこち飛び回って多くの人と会うのが好きなら良いけど、そうでないなら大変そうですね。
アキ
アキ
- 人月ビジネス特有の予算制約
- 慢性的なSEの不足
- 出張、派遣、常駐などが当たり前の働き方
なぜ私は人月の請負SEを辞めたのか
それでも、西野さんは大手SIerで待遇は悪い方では無かったんですよね?
アキ
マーケター西野
派遣や常駐とか、頻繁な転勤はあったが、それでも待遇は決して悪く無かった。
それに、請負ベンダの仕事は引き合い(問い合わせや受注)が多くて安定していた。
待遇よりも、大切なことがあったからでしょうか。
アキ
マーケター西野
SEを抱えるSIer成長のジレンマ
マーケター西野
アキ
マーケター西野
先ほども言ったが、今はシステム化の需要は本当に多い。
受注は取ろうと思えばいつでも取れる状況にある。
マーケター西野
アキ
マーケター西野
どんな大きなプロジェクトでも小さくても、必要な工数があって、工数をこなすエンジニアの頭数が必要だ。
だから単純に考えて売上を倍に増やすには、倍の人数を集めるしかない。
という声が聞こえそうですが。
アキ
マーケター西野
実際、大手のSIerはプロパー社員(自社の社員)に加えて、多くの下請けを使っている。
だが、俺が言いたいのはそういう話ではない。
マーケター西野
そして人を増やせば増やすほど、市場で手が空いているエンジニアを探しづらくなる。
すると、より高い人件費を払わなければ募集ができない。
アキ
マーケター西野
つまり、普通の企業にとって、売上の拡大は好ましいことだが、深刻な人手不足ではそれ以上にコストが増えてしまい、会社の利益が減ることになりかねない。
アキ
マーケター西野
人月ビジネスはエンジニアを投入しさえすれば単価がもらえる安定した商売だが、裏を返せばエンジニアの数に依存してしまう。
資産を抱えないビジネスの辛さと終焉
マーケター西野
「俺はいつも自分の時間を切り売りして、誰かのためにシステムを作って、そのシステムは資産としてクライアントに利益をもたらしている。」
「しかし、俺自身は作って終わり。
自分に資産は残らない!」
もっと詳しく教えてください。
アキ
マーケター西野
たとえば特許や著作権、ライセンスがわかりやすいだろう。
「金持ち父さん、貧乏父さん」 のロバート・キヨサキは「自分のポケットにキャッシュをもたらすものを資産、お金が出て行くものを負債」と呼んでいる。
マーケター西野
たとえば会計システムがあれば、人手作業が自動化でき人件費が浮く。
顧客データ分析システムがあれば、次の戦略策定に役立ちビジネスがより成功する。
つまり、SEが作っているシステムは、紛れもなくクライアントの利益に貢献する。
アキ
マーケター西野
マーケター西野
誰かの資産を増やすことを繰り返してきて、確かに自分の中に技術は蓄積されてきた。
クライアントにも感謝されてきた。
しかし、俺自身の資産を築いてきたわけではない。
マーケター西野
SEは時間を切り売りし続けて働くしかないんだ。
マーケター西野
将来を考えた時、人月ビジネスに人生をかける気にはなれなかった。
マーケター西野
自分が働くのではない。
アイデアを考え、資産に働いてもらうんだ。
俺のSE商売とは大違いだ。
それでも西野さんがSEを飛び出したのは、勝算があったからですね?
(魔法の杖について教えてもらわないと)
アキ
マーケター西野
正しい戦略があれば、規模は小さいにしても勝てるはずだと思った。
そこに、宿題の魔法の杖が関わってくるわけだが、
マーケター西野
次の予定があるんで、俺はこれで失礼するよ。
今日こそは宿題の答えを教えてくれるってお話だったのに!
アキ
マーケター西野
約束する。
ってわけで、また!
待ってください!
アキ
アキ
西野さんがいなくなってしまったので、宿題の答え、人月ではなく、強烈な自社サービスとビジネスの勝率が上がる魔法の杖の戦略については、次回必ずうかがいます!
アキ
あとは具体的にどのような戦略になるのか…やっぱりまた西野さんに聞かなければなりません。
アキ
チームでの仕事や安定した収入という魅力も、移動の多い働き方の大変さも知りました。
もし今から就活をやり直せるとしたら…興味はあっても迷うと思います。
アキ
みなさんはどう感じましたか?
次回をお楽しみに!
アキ
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