日経新聞読み方のコツ | 初心者・新社会人も今日から実践できる勉強法

nikkei

日本経済新聞読み方勉強方法をわかりやすく解説します。

私は学生時代から株式投資に目覚め、投資家・経営者とも関わるなど、とにかくビジネスに興味がありました。

そんな私が、世の中で何が起こっているのかを知るために最も重宝してきたのが「日本経済新聞」と「日経ヴェリタス」です。

特に日経新聞なしには、正直いまのように経済に関する記事を書く事もなかったでしょうし、経営者・投資家の方々との付き合いもなかったと思っています。

今となっては手放せない日経新聞ですが、レベルが高くて読み始めは初めは理解するのが難しかったです。

読み方を勉強して本当に活用できるようになるまでには1年以上かかってしまいました。。

苦労したからこそわかりますが、日経新聞は初めは難しくても、コツを掴めば必ず便利に活用できるようになります。

そこで、これから日経新聞を読みたい初心者の方、新社会人の方、もっと効率よく時間を節約して速く読めるようになりたい方に、読み方・勉強の方法を解説します!

  • そもそも学生や新社会人は日経新聞を読むべきなのか?
  • 初心者が理解するための勉強方法
  • 中級者がもっと効率的に時間をかけず情報を得るコツ

そもそもビジネスパーソンに日経新聞は必読なのか?

これから日経新聞を購読しようか迷っている方、最近取り始めたもののいまいち読み方が分からない若手ビジネスパーソンの方。

(読むための方法を早く知りたい方は、こちらまで飛んでください。)

就活や新入社員研修で、まず言われるのが日経新聞を読むことだと思います。

ビジネスパーソンとして必要な情報が載っていてチェックする必要がある、というのが多くの理由だと思います。

しかしそうは言っても、

「日経新聞は難しいのにわざわざ苦労して読む必要があるのか?」

と疑問もある思います。

私は迷うことなく、読むべきだと答えます。

理由はこうです。

ビジネスは時代の流れを読むのが必須で情報が命。

情報を得る手段として日経新聞は最適。

ビジネスパーソンの情報収集に役立つ日経新聞

ビジネスは情報の収集と決断の繰り返しです。
時代の流れを読み、市場機会を探り、顧客のニーズを見極め、提供するためのシステムを構築し、利益を再分配する。

これらは全て、情報を認知して、最適な意思決定をするプロセスです。

ベルトコンベアで運ばれてくる品をひたすら検品するだけのルーティーンだけを一生するつもりならば、広い情報収集はいらないかもしれません。

しかし、キャリアを充実させて、ビジネスで成功し、高い所得を得るには世の中の流れを読むのが必須です。

経営には会社内部や取引先の付き合いでの肌感覚ももちろん重要ですが、それだけでは知りうる情報量に限りがあります。

世の中のことを広く知るには、全国の経済ニュースを事細かに報道してくれる日経新聞が必要なのです。

日経新聞以外の手段はないのか?

ビジネスパーソンにとって、最適な情報収集の手段は日経新聞です。

もちろん、日経新聞はいち全国紙でしかありません。
その他にも全国紙・地方紙など新聞はたくさんあり、ビジネス系の週刊誌・月刊誌も山ほどあります。

しかし、ビジネスのための情報収集が目的なら、間違いなく日経新聞です。

他の全国新聞は、世の中で起こっていることを知る点ではもちろん申し分ないのですが、記事が社会・政治・経済・文化と分散されていて、必ずしもビジネスパーソンをターゲットにしていません。ですから物足りないのです。

ビジネスパーソンは経済の出来事を広く知る必要があります。社会・政治・文化ももちろん重要ですが、優先すべきは経済です。
その理由で、ビジネスパーソンは日経新聞が最適なのです。

補足

経済偏重になるのを避けるために、余裕があれば経済ニュース重視の日経新聞に加えて、他の全国紙(朝日・読売・毎日・産経)を1部、それから地元の地方紙の合計3部取るのが望ましいです。

日経新聞は難しい!理由と解決策

日経新聞はビジネスパーソンに必須で最適な情報収集の手段ですが、読むことを難しくさせるのが専門知識と分量です。

日経は専門知識が前提

はっきり言って、日経新聞は初心者には難しいです。

経済や金融の基礎知識がある経営者や投資家でもストレスなく読める構成にしているため、冗長なやさしい説明はありません。

初心者がつまずいてしまい、購読を始めたもののいまいち理解できず、日経新聞がただの部屋の肥やしになってしまう最大の理由です。

日経新聞は最大の分量48ページ

また、分量は全国最大です。
朝日、読売新聞などの他の新聞に比べても文字が小さくて1面あたりの文字数が多い上、ページ数も最大48ページとあらゆる新聞の中でも最大です。

平均的な読書スピードの人なら1〜2時間かかります。
私は真剣に日経新聞を読むトレーニングをしていた3カ月間、全記事を読むために朝の3時間をかけてやっと読み終わっていました。。

まして、専門用語が当たり前のように登場するために、初心者にとっては長いし難しい。

しかも苦労して読み終わっても、翌朝になれば淡々と郵便受けに届く、まさに冷徹な鬼のような「自動読書課題新聞」なわけです。

日経新聞速読のための唯一の解決策

日経新聞は、ビジネスパーソンとして情報収集に必須なのに、読むのが難しい。
会社勤めの忙しい方なら、なかなか時間をとることも難しいことでしょう。

そこで、私がオススメする日経新聞の攻略方法があります。

それは、いっそ自己投資と思って時間をかけて必要な知識を勉強してしまうことです。

日経新聞を理解するには勉強が最適

勉強をオススメする理由は、日経新聞のような専門的でレベルの高い記事を理解するには、基礎知識を身につける他ないからです。

巷では、速読術のメソッドがあふれています。
たしかに、速く読む、というのは非常に役立ちます。
もしあなたが日経新聞を読んである程度理解できる方ならば、そもそも基礎知識があるので、速読術をお勧めします。

しかし、これから日経新聞を読めるようになりたい方の多くは、記事の文章をじっくり時間をかけて読んでも、内容がいまいち理解できないし、ある記事があなたにとってなんの意味があるのかがわからないケースがほとんどなのではないでしょうか。

記事を理解できなければ、いくら速読で文字を早く追いかけてもビジネスに活かすことはできず、せっかくの情報がもったいないです。

日経新聞の読み方は外国語の勉強とまったく同じです。
全く知らない外国語を聞き流しているのと同じです。

効果的に読めるようになるためには、初心者ならまずはゆっくりでも良いので記事を確実に理解できるよう基礎知識を蓄えることが、遠回りのようでも近道です。

私の体験談
私は大学1年の夏休みから日経新聞の購読を始めました。
きっかけは大学の教授が「ビジネスを学部なら日経新聞くらい読まなければ話にならない」と言っていたからです。将来仕事をするようになっても必ず必要になると思ったので、月額3600円(当時)は痛かったですが思い切って購読しました。テレビの経済番組やビジネス系の雑誌を好んで見ていたので、日経新聞を読むことに自信があったのですが、まったく分からず。。
特に金融欄、株価欄、政治欄は前提となる知識が圧倒的に不足していました。半年ぐらい読み続けるものの、時間はかかるし意味もよくわからず、「このままじゃ購読料が無駄になる!」「しかし日経新聞は読めるようになりたい」と謎のモチベーションがあったため、一念発起して勉強することにしました。社会勉強のために新聞を読むのではなく、新聞を読むために勉強するのですから、何やら本末転倒な気がしましたが。。今となっては、これが一番の近道でした。私はまず1ヶ月間、平日は毎日3時間かけて日経新聞の全ページに目を通しました。
今考えるとかなり時間をかけてしまったと思いますが、当時は手探りで愚直に読むしか方法がないと思っていました。 

そこで気付いたのが、「1ヶ月経っても、理解度はあまり変わらない」ということです。
そこでヒントを探そうと、日経新聞の読み方を指南している本や、その他の読書術の本で読んでみると、とても納得の言葉がありました。

 

初心者がいきなり専門的なことを読んでも理解できるはずは無い。まして速読などもってのほか。知らないことを読むのだから、時間がかかるのは当たり前。
むしろ速読よりも熟読。熟読で理解できるようになれば、自然と速読できるようになる。

(どの本にこの言葉が書かれていたのかは忘れてしまいました。池上彰さん、佐藤優さん、小宮一慶さんのどなたかの本だったと思います。)

妙に納得した私は、遠回りのように見えても、実は最も確実で効率の良い勉強をすることにしました。

これが結果的に正解でした。

ゼロからの日経新聞の勉強法ポイント

この方法で勉強してから、日経新聞の理解度も速読力も日に日に上がりました。

全く経済の知識がない方でもできるようになるので、初心者の方は、ぜひ実践してみることをオススメします。

STEP1 まずは一部買って見て紙面全ページに目を通す。

長いし難しいので、1時間オーバーでも当たり前。わからない用語や記事に印をつける。(私は始めたての頃は3時間くらいかかってしまいました。)
ここでは、何を知っているかではなく、自分が何を知らないかを知るのが目的です。

GDP、消費者物価指数、為替レート、M&A、AI、I oT、経常利益、自社株買い、企業価値、金融緩和、テスラ、テンセント、経団連、固定価格買取制度、労働分配率、社外取締役、ROE、ESG投資、フィンテック・・・

聞いたことはあるが説明できない単語や聞いたこともない単語がたくさんあると思います。
初心者なら知らなくて当たり前です。知っている単語ばかりならラッキーです。

STEP2 先ほど印をつけた用語や、記事について、ネットや自宅にある本で調べてみる。

外国語の読解と同じ要領です。知らない単語を知らずして記事の理解はあり得ません。

ひとつひとつに全力を注いでも大変なので、気負いすぎず7割程度の力でOKです。とにかく広く浅く、「辞書引き」を繰り返す。質よりも数が重要です。

ひと通り調べてみると、意外な発見があるはずです。

例をあげましょう。

GDPを調べるとします。
GDPとは経済の規模のことで、経済成長=GDPアップであること、「GDP=個人消費+設備投資+政府支出(公共事業)+貿易」で、個人消費の割合が60%近くなので、経済成長のためには消費が不可欠であること、もっと掘り下げれば、GDPは生産面、支出面(上の例は支出面)、分配面の3つの角度から計算でき、分配面から見れば、労働者への分配率は下がっていること。
ちなみにGDP世界トップは米国約2000兆円、中国約1000兆円、日本約500兆円。なぜ米国や中国の景気が日本でここまでニュースになるのかがわかるでしょう。
投資欄・企業欄を見て、ニトリや三越、大丸が大きく取り上げられているとします。
調べてみると、百貨店や総合スーパーが苦戦していて、ニトリ、セリアやABCマートが意外なほど儲かっていることに驚いたりします(ちなみに共通点は全国展開している専門店であること)。
パナソニックが実は家電ではなく電気自動車のバッテリーが主力事業で、ソニーの稼ぎ頭が半導体関連やアイフォンのカメラセンサー部品であることにも驚きます。

まずはアバウトで7割でもいいので、とにかく多くの単語を調べて、「こんな意味かな」と概要を掴むようにしましょう。

STEP3 STEP1とSTEP2を繰り返す

1部の辞書引きが終わったら、もう1部買います。
そして前回同様に、全ページに目を通す→わからない箇所に印をつける→辞書引きで調べる を繰り返します。

一度調べたことがある単語が再度出てきた時、理解できるなら良いのですが、何せ覚えることの数が多いので「あれ、なんだっけ」と忘れてしまうときもあります。その場合は、逆にチャンスです。

何度も登場する言葉は、重要だからです。
頻出単語をしっかり理解しておけば、今後ずっとその単語を知らずに悩むことはありません。
よい機会なので、優先的に覚えるようにしましょう。

とはいえ、まずは数が重要なので、とにかく浅く広く多くの単語を理解しましょう。

STEP1と2を10回も繰り返すと、理解度がはるかに上がっていることに気がつくはずです。

ここまで行くと、次のステップです。

STEP4 頻出単語を深掘りする。

10回も繰り返すと、日経新聞に特有の頻出単語があることに気づくはずです。
先ほど挙げたようなGDP、M&Aなどはまさにそうです。

「GDP」は、先ほどのように理解すると良いでしょう。
「金融政策」も頻出で経済全体への影響が甚大なので、金利と日銀のオペレーションと景気・物価の関係は知っておきたいところです。

企業の「利益」と言っても営業利益、経常利益、税引き前利益、純利益などと様々です。ややこしく見えてもそれほど難しくはないので、いっそ覚えてしまうと企業の業績への理解度が増します。

また、企業名、個人名などの固有名詞も重要です。
日本はソニー、パナソニック、日立、ソフトバンク、トヨタ、財閥系(三菱、三井、住友、明治)、東芝、メガバンク(三菱UFJ、みずほ、三井住友)などは毎日見かけます。
米国企業ならアップル、テスラ、アマゾン、グーグル、フェイスブック。アジアならテンセント、アリババ、サムスン、ホンハイなどです。

できれば売り上げ規模、時価総額、主力事業、競合他社、主要提携先まで知っておくと、ニュースを見る時に役立ちます。

なぜ固有名詞が重要か?
実はこれらすべての企業の共通点は、売上高が兆円単位です。
それだけの規模のビジネスだと、関連企業は多岐にわたります。
たった一つの大企業によって、命運が左右される中小企業は山ほどあるのです。

エアバッグメーカーのタカタの破産や東芝の債務超過の時にあれほど報道が加熱するのは、もちろん大企業だから、というのもありますが、むしろ裾野が広く、動向によって生活が直撃する人が沢山いる、影響力のある一件だからです。

経済は意外なところでつながりがあります。
あなたのビジネスも例外ではないかもしれません。

STEP1〜STEP4を三ヶ月ほど続けるか60部も繰り返せば、かなり日経新聞の読み方は身についています。
基本的な事柄はほとんど理解できるはずなので、全ページ30分〜1時間もあれば読めるでしょう。

あとはあなたの興味のある分野の記事を中心に、勉強を掘り下げていけば良いでしょう。

日経新聞の基礎知識がついてからの速読術

基本的な知識があれば、速読は簡単です。

たとえば朝の30分で読むことを考えます。

STEP1 ざっと全ページの見出しに目を通します。

すべての記事の見出しだけを確認します。

大きな記事からベタ記事(数行だけの小さな記事)まですべてです。
さっと2〜3分、とにかくページを早くめくりましょう。

あなたにとって重要なニュースの読み逃しを防ぐためです。
大切なニュースじっくり読むよりも、まずはあなたのビジネスにとって重要な出来事を知らない、という致命的なミスを防ぐことがポイントです。

たとえばヤマト運輸の値上げ。その結果としてのアマゾンの出品者への協力金の要求。
あなたがアマゾンでECショップを構えて出品しているなら、価格戦略に大きな影響を与えるでしょう。
このようなニュースは突然出てくることもありますが、ほとんどは目立たない兆候があります。

  • クリスマスシーズンに配送が遅れた
  • ドライバーへの未払い残業代が発覚した
などのシグナルがあれば、

供給は限界に来ている
→人材確保のために待遇改善、賃上げ必須
→取引先へのコスト負担増は不可避
→配送料値上げ

というシナリオはあらかじめ想像できます。
このようなシグナルは必ずあり、小さな記事になっていることもあるので、早く知るのが重要です。

ですから、忙しい人の日経新聞の読み方は、重要なニュースをじっくり読むことよりも、まずは知らなければならないニュースがないかどうかをチェックするため、全ページの見出しをチェックするのが良いです。

STEP2 重要記事の見出し+リード文+最初の1段落を読む

全ページの見出しをチェックすれば、興味のある記事が3〜4個見つかるはずです。今度はその記事に時間をかけましょう。

記事全文読むほどの時間がない方は、見出し+リード文+最初の1段落だけでも読みましょう。
それだけで記事の概要が把握できるようになっています。

STEP3 その他の記事の見出し+リード文+最初の1段落を読む

さらに時間に余裕があれば、前から順に、見出し+リード文+1段落を読みましょう。
あなたにとって関心のある記事だけでなくほかの記事も読むことは、一見無駄なようでも、実はどこかで関連していて、隠れたビジネスチャンスに繋がります。

今の時代、純粋な機械業や純粋な食品業などはありえません。自分の業種に関する情報さえ押さえれば良いわけではないのです。
機械なら、自動化、人工知能の導入、労働市場の逼迫による機械の代替、医療現場でのリハビリへの応用など、幅広く市場機会があります。

ですので広く知っておくことはビジネスパーソンなら無駄ではないのです。

慣れれば、ここまでで30分もかからなくなります。

この読み方なら、あなたのビジネスへの致命的なバッドニュースは見落としませんし(少なくとも紙面上では)、重要な世の中の論点も把握できますし、ビジネスチャンスの芽を探るほどの広い情報収集ができていることになります。

日経新聞の理解と活用ができるビジネスパーソンは本当に多くないので、若手なら頭一つも二つも抜き出ることになります。

数字と固有名詞の2つをおさえるのがポイントです。

ニュートン

 

すぐに役立つ基本的な知識を早く身に付けたいなら、小宮一慶さんのこの本がオススメです。

わかりやいのに実用的です。私も日経新聞を読み始めの頃はこの本に助けられました。

 

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