ビッグマック・インデックス指数 | ビッグマック・インデックス指標は理論と為替レートの乖離

このページでは、ビッグマック・インデックスについてやさしく解説します。

二国間の為替レートについて、理論と現実のレートの乖離を確かめる指標です。

ビッグマック・インデックスとは

ビッグマック・インデックスとは、世界中のビッグマックの価格と為替レートを比較して、「2国間で購買力に差異がないかどうか」を示す指標です。

絶対的購買力平価(絶対的PPP)相対的購買力平価(相対的PPP)が現実に成り立っているのかどうかの判断に便利な指標です。

これは世界中で売られているビッグマックの価格を英エコノミスト誌が集計した指数です。
同じ考え方のもので、スターバックス・インデックスもあります。

エコノミスト誌サイト(英文)|http://www.economist.com/node/2361072

ビッグマック・インデックスとは

ビッグマック・インデックスとは、購買力平価理論を使って、外国為替レートの乖離度合いを計算するための指標です。

ビッグマック・インデックスと購買力平価

購買力平価は、たしかに有力な理論です。
しかし、今の外国為替レートが理論通りなのかどうか、乖離しているのかを確かめる指標があればより便利です。

実際、通貨投資のチャンスを狙うあなたは

「今のレートは理論から離れているの?」
「今はチャンスなの?」

と気になるでしょう。

ビッグマック・インデックスを使えば、購買力平価理論が実際の為替レートで成り立っているのかを確かめることができます。

ビッグマック・インデックスとビッグマック

「なぜビッグマックなのか?」の疑問に答えます。

ビッグマックは世界中で同じレシピで売られています。
購買力平価が成り立つのであれば、どの国でも為替レートで調整した価格は同じになるはずです。

ビッグマックのコストは、貿易財非貿易財で成り立っています。
貿易財は材料になる玉ねぎ、肉、小麦などです。
これは比較的自由に貿易できます。

非貿易財はテナントの賃料、人件費、光熱費です。
これらは移動できません。

ですからビッグマックは財裁定の要素と地域の特性とが両方含まれていてバランスがよいのです

また、マックの最もスタンダードなハンバーガーは安売りの時もありますがビッグマックにはそれがあまりなく価格が安定しています。

ビッグマック・インデックスと絶対的購買力平価

絶対的購買力平価では、財バスケットに含まれるモノの価格を2国間で比較していました。
それは当然ながら、裁定取引を前提とするので全て貿易財です。
ビッグマックの原料は世界中で手に入るモノですから、地域によってそれほど価格差はないはずです。

ビッグマック・インデックスと相対的購買力平価

相対的購買力平価では、各国のインフレ率によって比較していました。
そこでは、ひとつひとつの財の価格が均衡しているのかを確かめる必要はありません。
経済全体の物価だけでよいのです。

と言うことは、絶対的購買力平価とは違って、貿易財だけでなく非貿易財も考慮に入ることになります。
つまり、テナント賃料や人件費、光熱費、水道費なども価格に反映されるのです。

このことから分かるように、
ビッグマック・インデックスは、貿易財と非貿易財で成り立っているため絶対的購買力平価と相対的購買力平価をバランスよく加味した指数です。

これを見れば、購買力平価がどれほど成り立っているのか、あるいは、為替レートが2国間の物価の変動をきっちりと反映しているのかを確かめる手助けになります。

ビッグマック・インデックスとスターバックス・インデックス

ところで最近は「スターバックス・インデックス指数」という言葉も登場しています。

これもエコノミスト誌が出しているもので、ビッグマックではなくスターバックスのトール・ラテの価格を見て各国の通貨の購買力を比較するモノです。
どちらも使えば、より厳密な比較ができるでしょう。

ビッグマック・インデックスの計算

購買力平価が成り立っているとして、ビッグマックの本来あるべき価格よりも為替レートが高すぎたり低すぎることを、過大評価率・過小評価率と言います。

どこかの国でビッグマックの価格に対して為替レートが安すぎる、あるいは高すぎるという時は、いつか為替レートが調整されるかもしれません。

ビッグマック・インデックスの計算式

日本でビッグマックが300円、米国で4ドル、為替レートが1ドル=100円だとしましょう。
直感的に、日本なら3ドル=300円で1つ買えるのに米国では4ドル=400円でなければ買えないため、日本で買った方がお得のように見えます。

この状態は、日本円で購買力があるのにそれが為替レートには反映されていないため、円が過小評価されているという状態です。

このケースの計算式
ビッグマック購買力平価(PPP)を計算すると、Sbigmac=ビッグマックPPP、Pbigmac=日本でのビッグマック価格、P*bigmac=米国でのビッグマック価格として

bigmacbigmac/(P*bigmac)
300円/4ドル
75

実際の為替レートはS=現地通貨/米ドル=100円/1ドル=100です。

過大・過小評価率=(Sbigmac-S)/S×100
(75-100)/100×100
-25

つまり、円はドルに対して25%過小評価されていたということです。
今後、割高なドルを売ってお得な円を買い、円高ドル安になる可能性があります。

「計算が面倒(以下略
とりあえず式があって、2国間でビッグマックの価格と為替レートを見ます。
もし為替レートを加味した価格が2国間で乖離しているかどうかを見ます(何%かまでわかります)。

価値の上がっている通貨と下がっている通貨がバランスを取るように、為替レートが後から調整される。

という理解でOKです。

ビッグマック・インデックスの注意

ただし残念ながら、為替レートは貿易や物価が全てではありません。
当然、あくまで理論であり公式ではないため、成り立たない条件もあります。

ビッグマック・インデックスのまとめ
ビッグマック・インデックスは世界中のビッグマックの価格差を為替レートで調整し、各国間で比較する。
それによって、為替レートのアンバランスさ(過小・過大評価)を見つけることができる。

絶対的購買力平価
2国間の物価を比較するために、移動可能な貿易財を数多く採用した物価バスケットを組みます。
2国間でそのバスケットの価格に大きな乖離があれば、裁定取引が働き、平価まで修正されると考えられます。

相対的購買力平価
2国間の物価を比較するために、経済全体の物価の動きである物価上昇率(インフレ率)を比較します。
絶対的購買力平価のような、貿易財のみに依存しないため経済の動きをより包括的に見られます。

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