ファイナンスって何?という人に解説。ファイナンスの種類と基礎知識

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この記事ではファイナンスの基礎知識を紹介します。

アキ

まず簡単にファイナンスの定番DCF法に触れて、「時間価値」のエッセンスを。
それから、財務管理や、コーポレートファイナンスの分野についてお話していきます。

アキ

自称ファイナンスのエヴァンジェリスト(伝道師)、ファイナンスに詳しい元証券アナリストの村田さんです。
村田さん、よろしくお願いします!

アキ

これだけは知ってほしいファイナンスのエッセンス

アナリスト村田

村田です。
これからファナンスを学びたいという方、興味があってもファイナンスとはどういうものか?
具体的にイメージしづらいと思います。

アナリスト村田

これだけは知っておいてほしい、
ファイナンスのエッセンスを紹介しましょう。
  • 時間価値
  • 安定企業と成長企業のリターンの差

投資は「時間価値」!実質的な投資収益を計算しよう

アナリスト村田

私がファイナンスで一番大切だと思うポイントに、「時間価値」があります。

アナリスト村田

例えば、この2つではどちらが嬉しいでしょうか?
「今もらえる100万円」
「10年後にもらえる100万円」
当然今です!

アキ

アナリスト村田

そうですね。

アナリスト村田

なぜなら、今もらえばすぐに使えるわけですし、その100万円を投資して増やすこともできます。
例えばリターン年率3%の投資先があれば、10年間単利でトータル130万円に、複利なら134万円になります。
え、そんなに増えるんですね!

アキ

アナリスト村田

一方、もらえるのが10年後なら何もできません。
ちなみに10年間があれば、75万円を年率3%複利で運用すれば約100万円になります。

dcf

年率3%で10年間運用する時・・・
将来の100万円は、現在の75万円の価値しかない。
現在の100万円は、将来の134万円分の価値がある。

 

ファイナンスでは、時間価値が大切!

DCF法
リターン年率何%という推定値があった時、将来の収入を現在価値に直すことを割引計算と言います。
金利やリターン率を「割引率」と言います。

アナリスト村田

よく日常でも、投資や経営でも「最初は赤字だったが数年続けて収支がプラスマイナスゼロになった」と言いますが、それは額面しか見ておらず全く意味がありません。
その時間があれば、もっと利率の良い投資先を見つけてお金を増やせたかもしれないのです。

成長企業と安定企業。投資リターンが高いのはどちら?

アナリスト村田

もう1つ、あなたが投資家ならリターンを期待できるのはどちらですか?
安定的に利益を出すN社
赤字だが成長可能性があるA社
うーん、難しいですが、A社ですか?

アキ

アナリスト村田

そうですね・・・。
もちろん成長の度合いにもよりますが、合理的な投資家は今赤字だからと言って将来の成長可能性を切り捨てはしません。

ntt-amazon

N社は黒字だが成長せず安定的。
A社は初期は赤字だが、成長力がある。

トータルでは成長力があるA社が優位。

アナリスト村田

短期的に見れば、利益が大きいのはN社です。
しかし、ファイナンスは時間価値。
企業は持続的な存在なので、将来的なキャッシュフローも考慮に入れなければ真の企業価値は計算できないのです。

アナリスト村田

実は、N社のモデルはNTT。
A社はアマゾンです。

アナリスト村田

NTTは1987年上場。当時の株価は最高値が318万円。
業績は安定的で大きく伸びることはなく、30年経って株価は3分の1の水準のままです。

アナリスト村田

一方、アマゾンは赤字続きでも事業規模は急拡大。
2000年上場当時1ドル台だった株価は2018年2000ドルを超えました。

アナリスト村田

ファイナンスはこのような長期的な時間価値を計算するものです。
時間価値とは、投資でも事業でも欠かせない考え方です。

アナリスト村田

ここまではファイナンスの基礎でした。

「ファイナンス」の種類と必要な知識

アナリスト村田

ところでファイナンスと言っても、実は様々な種類があります。

アナリスト村田

どんな種類のビジネスパーソンにも教養として役に立つ「財務管理」「コーポレートファイナンス」と呼ばれるもの、大学や経済学で学んでいく「ファイナンス理論」、それからもっとピンポイントに、金融工学を駆使して金融商品を開発したり数学的な投資分析を行う「アクチュアリー」「アナリスト」という分野もあります。

アナリスト村田

それぞれ、必要な知識がやや異なります。

コーポレートファイナンス、財務管理は社会人の一般教養

アナリスト村田

もしコーポレートファイナンスを身につけたいのであれば、会計の知識は必要です。

程度によりますが、商学部・経済学部系の大学生なら2〜3年生レベルの会計の知識があると良いと思います。
社会人が独学するなら、会計の本を5冊程度読んで内容を理解してからファイナンスに移るとスムーズです。
数学が必要?と聞かれることもありますが、基礎的なレベルであれば四則演算で乗り切れます。

経済学に近いファイナンス理論

アナリスト村田

ファイナンス理論は、高校レベルの数学は必要です。

理系の方はおそらくそれほど苦もなく、経済学部系の方も普段から数式に慣れていれば問題はないでしょう。
ビジネスパーソンの方も、エクセル計算が苦でない方は向いていると思います。

基礎的なDCF法は四則演算や簡単なエクセルの知識があれば問題ありません。
しかしもっと高度な分析をしたい場合、共分散や相関分析、微分積分は必須です。

「大学入試で数学はあまり勉強しなかった」「高校数学はさっぱり忘れた」という方は、教科書を引っ張り出すかスタディサプリで復習しておくことをオススメします。

スタディサプリは月980円で動画が見放題なのが良いですね。

アキ

数学を駆使する「アクチュアリー」「アナリスト」

アナリスト村田

「アクチュアリー」は主に金融・保険会社でリスクに対処するための金融商品を開発したり資産のポートフォリオを組む専門職です。
「アナリスト」は企業や投資商品の収益性やリスクを分析する仕事で、事業や経営状況を分析する人もいれば、数学的に投資収益率を分析するケースもあります。
村田さんはアナリストとしてどちらが得意なんですか?

アキ

アナリスト村田

私は事業性、つまり業界としてのその企業の立ち位置とか、扱っている商品・サービスのシェアなどの分析が好みです。
経営指標もそうですが、人間関係の機微のようなものが面白いので。

アナリスト村田

それでも、もし「金融工学」も含めたこのような道に進むのであれば、数学は必須です。
専門職を目指すなら、バンバン数学を使うと考えておいた方が良いでしょう。

色々な使い方があって、必要な知識も違うということですね。

アキ

では次は広くビジネスパーソンに役立つ、コーポレートファイナンスについて詳しく教えてください。

アキ

コーポレートファイナンスは調達と支出を意識しよう

アナリスト村田

コーポレートファイナンンスとは、企業の財務を分析したり、最適な財務バランスを調整する戦略的な考え方です。
「財務管理」とも言われます。

アナリスト村田

経営者・投資家には必須ですし、この分野の理解があれば財務分野での活躍の幅も広がります。

アナリスト村田

企業の財務活動は、2つに分けられます。
調達側と、支出側です。

企業の資金調達は社債発行・融資・株式発行の3種類!

アナリスト村田

資金調達は、社債発行、融資、そして株式発行(自社保有分の売り出しも含む)の3種類があります。
それぞれ、資金調達のコストがかかります。

アナリスト村田

コストとは何かわかりますか?
えっと、利息とか配当金・・・
ですかね。

アキ

アナリスト村田

その通り。
社債や融資は、支払利息がコストです。
株式は、株主に還元する配当金や自社株買い資金がコストです。

アナリスト村田

これがなぜ重要なのか?

アナリスト村田

企業は成長のために外部からの資金が必要になる時があります。
しかし、誰からでも良いというわけではなく、なるべく資金調達のコストを抑えたい。

アナリスト村田

銀行に頼ってばかりだと借り換えの際に高い利率をふっかけられるリスクがありますし自己資本比率も悪化。
一方で株式比率が高いとモノ言う投資家が法外な配当金といった還元を要求してくる可能性もあります。

アナリスト村田

「資金調達のバランスをどうするか?」
これは実は経営上大切な課題です。
結構悩ましい問題なんですね。

アキ

企業の支出は無限のパターン

アナリスト村田

それから支出側。
これは「どのようなお金の使い方が、最も収益性が高いのか?」という投資対効果の話です。

アナリスト村田

人材を雇うのか、設備に投資するのか、あるいはM&Aに活用するのか。
先ほどの時間価値や、投資リスクを総合的に考えながら最良の選択肢を検討するわけです。

アナリスト村田

ファイナンスの中でも、とりわけコーポレートファイナンスという分野はまさに経営の基幹部分を担う、重要な部分です。
財務戦略によって、企業価値は大きく変わります。
投資家からの評価で株価も動きます。

アナリスト村田

財務・ファイナンス関係の職はエキサイティングかつ重責。
キャリアも所得も可能性が大きい分野だと言えます。

村田さん、ありがとうございました!

アキ

まとめ

いかがでしたか?

アキ

事業や投資で長期的な視野をもつためには、「時間価値」が大切だということで、それはファイナンスのエッセンスだとわかりました。
安定企業と成長企業では、成長企業の方が投資リターンも増えるというのも意外な発見でした。

アキ

こちらの記事ではそんなファイナンスの勉強や会計の勉強に役立つ教材を紹介しています!

アキ

皆さんも興味が持てたら、ぜひ一緒に始めましょう(‘∀’o)

アキ

 

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